がん検診と人間ドッグの違い

予防医療

「早期発見」 健康寿命について考えたことのある方なら一度は耳にしたことのある言葉だと思います。がんは早期発見することで比較的身体に負担の少ない治療で完治できる可能性があります。「早期発見」するためには何歳くらいから、どんな検診を受ければいいのでしょうか。毎年職場で受けるような健康診断でがんを発見できるのでしょうか。解説していきたいと思います。

がん検診と人間ドッグって何が違うの?

がん検診は、地域の住民を対象にした「対策型がん検診」として自治体でも受けられます。自治体で受けられる検診は無料、少額で受診できるメリットがあります。ただ国が有用であると認められたものに限ります。

一方、「任意型検診」といわれる人間ドックは、がんの早期発見と生活習慣病の予防、改善が目的で、腹部の超音波検査なども行うため、特定の部位以外のがんも発見できます。例えば肝がんや胆のうがん、腎がん、甲状腺がんなどです。人間ドックの大きな特長は、全身を精度の高い検査方法でスピーディに検査し、結果は当日、医師との面談で伝えられるということ。異常が見つかった人に対しては、その後、詳しい検査を受けていくという流れになります。

がん検診をはじめる年齢

がんが多い年代は50~60代ですが、40代から少しずつ見つかります。早期発見・早期治療のためには、40代から意識して受けてもいいのではないでしょうか。

人間ドッグを始める年齢

人間ドックは、一般的に20歳以上であれば誰でも受診できます。
健康診断とは異なり受診義務もなく、何歳に受診しなければならないという決まりもありません。
そのため「会社で健康診断を受けているから必要ない」と考える方も多いのではないでしょうか。
しかし人間ドックは、健康診断のプログラムよりも多くの検査項目が含まれており、その内容や深さに大きな違いがあります。

 また、性別によって推奨される年齢は異なります。女性の場合、子宮頸がん検診は20代後半から、乳がん検診は30代での受診が推奨されています。企業などの定期検診でもオプション設定されている場合があり、総合的な健診を受ける人間ドックの適齢は35歳以上、もしくは40歳以上が目安されていて、1年に1度の受診が理想です。

今回はがんの早期発見について、普段の健康診断だけでは足りない。足りない部分は何歳からどんな検診があるのかについて大まかにまとめてみました。

次回からは各検査項目について詳しくまとめていきたいと思います。

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