薬剤師がこれから必要とされる対人スキルとは?DX時代に求められる専門性と人間性を押さえた薬剤師になる方法

薬剤師の働き方改革

医療業界のDX推進されていく中で薬剤師はより専門的な対人業務が求められると言われてます。より専門性を活かして患者さんと関わる為にはどのようなスキルをつけて、どのようにアウトプットしていくべきなのか。病院薬剤師歴10年目のカルダモンが考察させていただきます!

今後薬剤師に求められる専門的なスキル5選

①患者のニーズに合った医薬品情報提供

患者に対して、病気の症状や治療法、薬剤の効果・副作用などの医薬品情報を提供するだけでなく、患者のニーズに合わせた情報提供を行うことが求められます。今後の日本を考えると増えてくるであろう患者層は高齢者と外国人です。例えば、高齢者には認知症に関する情報。外国人患者には多言語対応が必要となります。ただ薬の情報を闇雲に提供するだけでなく患者背景をしっかりと捉えることが重要になります。

②チーム医療の連携強化

薬剤師は医師や看護師、患者と密接に連携を取りながら治療にあたっています。医療DXの進展により、薬剤師が医療チームの中でより専門的な役割を果たすことが求められており、患者の治療計画の策定や薬物療法の効果検証などの業務を担当することが増えています。他職種とコミュニケーションが図れるよう他職種が薬剤師に何を求めているかを把握しておく必要があります。

③患者の健康管理支援

薬剤師は患者の健康管理をサポートすることも求められています。例えば、薬の正しい飲み方や副作用の予防、食事や運動などの生活習慣アドバイスの提供などが含まれます。また、患者とのコミュニケーション能力も重要であり、患者の状態やニーズを適切に把握し、アドバイスを提供することが求められます。セルフメディケーションの力を普及するのも重要になります。医療用医薬品だけでなく一般用医薬品、健康補助食品、漢方薬など多岐にわたる情報を把握しておく必要があります。

④データの活用

医療DX推進に伴い、薬剤師は膨大なデータを活用することが求められます。例えば、医療機関での処方箋データや患者の健康情報を分析し、治療方針の検討や薬剤の適正使用を推進することが挙げられます。また、薬剤師自身も、継続的なスキルアップや業務改善のために、データを分析し、業務改善につなげることも求められます。テクノロジーの進歩と向き合うことが重要です。

⑤在宅医療の支援

高齢化に伴い、在宅医療の件数が増えています。薬剤師は在宅患者の薬剤管理や服薬指導などを行うことが求められます。また、在宅医療のニーズに合わせた医療チームとの連携強化や、遠隔での診療支援なども求められます。医療DXをうまく活用し、効率的に、より中身の濃い患者さんへの関わりが求められていきます。

以上が、私が考える医療業界のDX推進に伴い、薬剤師に求められる専門的な対人業務の具体的な内容です。①〜⑤どれが欠けてもこれから薬剤師として活躍するのは難しいと考えます。より総合的な力をつけて患者さんに選ばれる薬剤師になりたいと思っています。

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