自分が薬剤師を目指したきっかけである漢方薬。なかでも自分が働き始めてから現在まで10年間とにかく「ちょっと疲れたな」「おかしいな」「変だな」と思ったら葛根湯という漢方薬を飲むようにしてきました。(稲川淳二ではありません…)
いつでも飲めるように職場や出かける時のかばんには忍ばせています。スマホの裏に貼り付けたいくらいです。そんな葛根湯についてカジュアルに解説をさせていただきます。
葛根湯とはどんな薬?
かぜの薬としてよく用いられていて、昔からなじみの深い漢方薬のひとつです。基本的には体力がある人(実証)に向く薬で、かぜの初期などの頭痛、発熱、首の後ろの凝り、寒気がするといった場合に効果的ですです。「葛根湯」は発汗を促すことで熱を下げ、かぜを治そうとします。最近の西洋医学的な基礎研究でも、抗炎症作用などが確かめられています。効果が高いのは発病後1~2日が目安とされています。なので「おかしいな」と思ったら飲んでしまうのがおすすめです。 葛根湯は、発熱がなくても、うなじや背中が緊張しているようなときに用いられます。慢性頭痛、なかでも緊張型頭痛や、肩こりの治療でもよく処方です 葛根(カッコン):解熱鎮痛作用 大棗(タイソウ):滋養強壮、緊張緩和 麻黄(マオウ):鎮咳作用、発汗作用 甘草(カンゾウ):去痰、鎮痛作用 肩こりにも効果的
葛根湯に含まれているもの
桂皮(ケイヒ):解熱鎮痛作用、健胃(胃を元気にする) 芍薬(シャクヤク):鎮痙作用(筋肉のけいれんを抑える) 生姜(ショウキョウ):健胃作用、矯味(薬に添加して飲みやすくする) カレーでもおなじみのシナモンや生姜の成分も含まれています。注意すべき点としては病気をしている状態ではなく元気で抵抗力ある時に、体調が崩れそうだなと思ったら飲むべき薬です。 漢方薬でコロナ撃退!がんが治る!みたいなことはありませんが日常生活で食生活、睡眠を整え、プラスアルファで漢方薬をうまく使うことができれば病気の予防になります。使い方次第では最強の風邪予防薬”おかしいなと思った時の葛根湯”ぜひ試してみてください!



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