歯科検診の義務化は健康寿命増加へつながる!?

予防医療

先日ニュースに出ていましたが、政府が2022年6月に決定する指針「骨太の方針」で、「国民皆歯科健診」の導入が検討されています。
年齢を問わず1年に1回の歯科健診の受診を義務づけることで歯の健康を守っていくのが目的です。
現在毎年の検診受診率は約52%程度(出典:厚生省 歯科口腔保健の推進に関わる歯周病対策ワーキンググループ)だそうです。2人に1人が1年以内に歯科健診を受けていない現状が浮き彫りになりました。国が義務付けるとなると予算もかかるしメリットあるのて思う方も多いと思いますが、将来的なことを考えるとしかるべき内容だなと思います。その理由を今回は紹介させていただきます。

背景

歯科健診義務化の背景には莫大な医療費の削減という目的があります。
厚生労働省によると2020年度の医療費は42.2兆円と、前年比で若干減少しているものの、近年は過去最高額を更新し続けており、少子高齢化がこれからも進んでいくことを考えると、医療費の削減は必ず達成しなければならない問題です。

政府は定期的な歯科健診を義務化することで、歯周病の早期発見をうながし、医療費の上昇に歯止めをかけたい考えが読み取れます。

歯周病を予防するとほかの病気も予防できる!?

1年に1回歯科検診を受けている人は1回も受けない人に比べて6年後の医療費約6割(歯科口腔保健エビデンス集2021年度版)になるといわれています。

  • 誤嚥性肺炎
  • 糖尿病
  • 心臓病
  • 脳梗塞
  • 早産

などの病気のリスクの軽減につながると考えられています。

「歯科健診義務化」の今後の見通し

政府はプロジェクトチームを立ち上げ、具体的な国民皆歯科健診の検討を進めており、2025年の導入を目指しています。
まだ、全体像は不透明で、本当にすべての年代で義務化できるかわかりません。

ただ一つ言えることがあります。歯のケアは健康寿命を延ばすという観点からも100%必要なことです。過去1年間歯医者さんに行ってない方はぜひ今すぐに歯医者に行くとをお勧めします!

今後自宅でできる口腔ケアも紹介させていただきます。内容が薬剤師でなく歯科衛生士さんになってるな・・・それくらいこのニュースは興味深かったです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました