国が推奨するがん検診 ②子宮頸がん検診

予防医療

子宮頸がんについて

子宮頸がんに罹患する人(かかる人)は、わが国の女性のがんの中でも比較的多く、また20~40歳代の女性で近年増加傾向にあります。


子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papilloma Virus)の感染が関連しています。HPV感染者のほとんどは一過性の感染で、2~3年以内に感染が自然消失します。ごく一部で感染が持続し、数年~数10年の長い時間をかけて、子宮頸がんになります。
早期の子宮頸がんは自覚症状がないことが多いですが、月経(生理)以外に出血がある、閉経したのに出血があるなどの不正出血がある場合や、月経が不規則などの症状がある場合にはすぐに医療機関を受診してください。

子宮頸がん検診の対象年齢

子宮頸がん検診が推奨される年齢は20歳以上の症状のない女性です。

子宮頸がん検診の間隔

2年に1度定期的に検診を受診することが推奨されています。

子宮頸がん検診の方法

子宮頸がん検診として科学的に認められ、推奨できる検診方法は「細胞診」だけです。子宮頸部(子宮の入り口)を、先にブラシのついた専用の器具で擦って細胞を採り、異常な細胞を顕微鏡で調べる検査です。ただし月経(生理)中は避けてください。

HPV検査を含む方法はエビデンスが不十分であるため、対策型検診として実施することは勧められていません。

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