FLOSS OR DIE ~予防歯科の必要性~

予防医療

“FLOSS OR DIE”
「フロスをするか死か」という訳せますが、これはアメリカの歯周病予防キャンペーンのキャッチコピーです。

薬剤師でありながらかつて歯科大の近くでバイトしていた私は歯科医師や歯科衛生士の友人がたくさんいます。皆口をそろえて歯科予防をしたほうがいいよ。大事なのは

  1. ブラッシング
  2. フロス
  3. 定期健診

と教えてくれます。

「フロスをしないと死を招く」なんて大げさなとお思いの方もいらっしゃると思いますが、歯周病と全身疾患が関連があることが分かっています。

歯周病が悪化すると糖尿病、動脈硬化、骨粗しょう症、低体重児出産などのリスクも上がると言われています。

なかでも動脈硬化が招く心疾患や脳血管障害は突然死を招くことから、アメリカでは“FLOSS OR DIE”という強烈なキャッチコピーを発表して歯周病予防の関心を高めようとしたのだと思います。

予防歯科先進国 スウェーデン

北欧は予防医療が先進的に行われており、スウェーデンは予防歯科先進国ともいわれています。

予防歯科に取り組んでいる割合(ライオン調べ)

先日日本でも歯科健診の義務化がニュースになりましたが、現状日本とスウェーデンではこれだけの差になっております。

70歳の残存歯数の違い(厚生労働省:平成17年度歯科疾患実態調査, 2005(無歯顎者を除く))

70才で自分の歯が何本残っているかの平均値を比較してみると、日本では16.5本ですが、「予防歯科」を実践してきたスウェーデンでは21本と、大きな開きがあります。親知らずを除いた成人の歯の本数は28本ですから、スウェーデンでは、ほとんどの国民が70才になっても若い時とさほど変わらない歯の本数を維持していることになります。

「歯を失う」のは、誰にでも起こる老化現象ではありません。むし歯や歯周病が原因であり、それが悪化した結果、歯を抜くことになったり、歯が弱って抜けたりして、入れ歯が必要になるのです。

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毎日のブラッシングとフロス、そして3か月ごとの定期健診で健康な歯を維持し、健康寿命を延ばしていきましょう。

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